リンク

Powered by Six Apart

最近のトラックバック

« 先走り皐月賞予想 | メイン | 皐月賞にむけて »

2007年4月10日 (火)

桜花賞回顧

Cxsl8kiq_s


 時計はチューリップ賞と同じ。
 3つ−2つ−3つで分割すると、

桜花賞:35.7-24.1-33.9
チューリップ賞:35.4-24.4-33.9



 今回ダイワと3着カタマチの差が5馬身、前走のダイワと3着レインとの差が6馬身。
 「ほとんど再現のようなレースで、ウオッカが前走ほど弾けなかった」という見方でいいのかな?
 「開催進んで馬場差が出ている分、ウオッカが前走並み、ダイワのほうが上積み乗せてきた」と考えるべきかな?

 たぶん、どっちも違うと思う。走破時計や3つ−2つ−3つに分けると似通ったLAPになるが、桜花賞は3つ−2つ−3つのレース、チューリップ賞は2つ−3つー3つのレースだったように思う。

 同じスローでも、チューリップ賞は二つ目の10.9で二の足使ったダイワがハナを主張する形になって、「ダイワと競るより、行かせて権利を拾う」競馬を多くの馬が意識したためはじめのふたつで隊列・流れが定まり、3つ目からはすぐゆるんで上がり3つの瞬発力勝負。
 すでに回顧でも書いたが、テンのダイワの無理が最小限ですんですぐに落ち着いたため逃げた同馬には楽なレース。一方でウオッカにとっても前の敵との間合いを計りやすかった。

 一方、桜花賞はテン2つの比較ではチューリップ賞より1秒遅い異常事態。一応、アマノがハナを切る格好はついたものの、速い馬は収まりがつかず隊列が定まりレースが落ち着くのにもう1Fかかった。結果、3つめのFは桜花賞がチューリップ賞より.7速くなる。
 4・5F目の中ふたつは12秒台の中だるみ、上がり3つは極限の瞬発力勝負。
 結果的に、2つ目から3つ目にかけての過ごし方が3強の明暗を分け、ラスト3つの時計の作り方にヤネの巧さが光ったと考える。

1着:ダイワスカーレット −
 結局、この馬の唯一の弱みはシフトアップが早くない・巡航速度に達するのが遅いということになるのだろう。1速→2速、2速→3速、3速→4速、ギアを上げるのに他の馬より制御時間と制動距離を余分に必要とする感じ。
 問題の2・3F目でこの馬は前回同様二の足を使って前に行くほうを選択、これは当然同じ部分を動かずタメにかかった他の馬に比べては不利。・・・なんだが、シフトアップの悪いこの馬にとっては、どのみち他の馬に比べて遅れて長くギアを上げてかからないと置かれるため、あまり痛くないロスじゃなかろうか。ついでに、スタミナ・底力面で強みを持つ馬なので、他馬より余分に脚を使ってもこらえがきいた。
 で、上がりの3つ。前走は11.1-11.0と直線入り口で一気に4速にあげてそのまま引っ張ってるイメージ(>5速を並ばれるまで残したが)、今回は11.6-10.6とじっくり制動距離をとって加速した分、トップスピードが伸びた感じ。
 相手のデキ・ヤネの扶助を言う向きもあると思うが、今回についてはそれ以上に「相手に並びかけさせないスピードのメリハリ」が利いていた・自分と相手の脚を見切ったアンカツの好騎乗、の賜物のという気がする。

 なんだかんだ言いながら、この馬の瞬発力は世代トップクラス。スタミナ・底力も十分。隙はシフトアップの悪さによる前傾型レースへの対応力不足くらいで、それが致命傷になりそうなここを展開の助けも合って通過した以上、このまま3つ持ってく可能性は高いのでは。

2着:ウオッカ ◎
 ちまたで言われるほど、デキが敗因とは思わないけどなあ。あの形で差しきるって、上がりナンボで上がるのよ? 瞬発力偏重盲信じゃないの?(>毒)
 この馬は序盤の分岐点2・3Fを動かずタメに専念。ロスは減らしたが結果的に序盤の位置取りが最後まで響いた。その分、早めに動いていれば・・・、というのはあるだろうが、それは無理かと思う。勝負どころではこの馬自体はかなり無理なシフトアップしてるように思う。デキもあったかもしれないが、直線入り口で苦しがったり直線でフラフラしたのは無理に短時間・制動距離なしでシフトアップしたツケが足回りに来てるようなもんじゃないのかな。極限上がり勝負の無理な末脚引き出し合戦になるとけっこうどんな馬でもふらふらになるよ?
 あれだけやれたので、「デキが本物なら」「ヤネが最後巧く乗っていれば」になると思うが、2・3F目のすごし方でほぼ勝負あったように思う。むしろ、タラレバで逆転あったと思えるレベルにまでよく帳尻合わせたな、という評価。
 逆に言えば、普通ならそれで帳尻合わせきるくらいこの馬は強かった。帳尻合わせきれないだけ、勝った馬も強かった。

 ついでに全く個人的なタラレバ言うなら、テン3つがあとコンマ5速ければウオッカが勝っていたと思う。あるいは、2・3つ目のポイントでこの馬もある程度前についていけば、逆転の可能性はあったしそれで逆転するできるならこの馬のスタミナにも期待かけられるところ。

 現時点では、絶対的能力でオークスもダイワに食い下がる可能性は十分あるが、どうしてもタルみの入る24より締まった流れの16〜20くらいまでのほうが得意の土俵と考える。

3着:カタマチボタン △
 内枠から前につけたことが直接の好走要因だが、今回のメンバーでマイルに適正がある馬の中では中だるみLAPへの適応力をもっとも備えていた馬だったことも大きい。
 で、タルんだからといって切れる脚が使えるわけではないのでクイーンCのように中だるみでも勝ちきれないレースは多くなるはず。中山だろうと阪神だろうと京都だろうと、マイル戦なら好戦して勝ちきれず、タイプ。

4着:ローブデコルテ ▲
5着:イクスキューズ ○
 共に上がり33.5で上がり最速。
 「タメれば切れる脚が使える」というよりも、根本的に(3強除けば)ここでは「速さ」で優位に立つ馬。どこで速い脚を使うか、の次元になってしまったレース。はなはだ不本意(>誰にとってだ・笑)なレースになった気はするが、真っ当にこの中では実力どおりの着順に収まった感。
 仮に逃げてようが前につけてようが、この日のペースの中でならどんな競馬をしてようと1・2着にはかなわないが掲示板には乗っていた気がする。
 それだけに、「速さ」で信頼は寄せられてもこれ以上の距離延長は疑問符がつく。
 イクスキューズについてもう一言。流れ適正・脚質、どんだけこの馬の幅はひろいのかと(笑)。パンチ力が足りないのがつくづく残念な、ミス器用貧乏。

6着:レインダンス −
 最後の脚色がいっしょになってしまったので、思ったほどいい脚が長く続くわけでもないのかも。オークスにむけてはちょっと割引。

7着:アストンマーチャン ×
 入れ込んだことと道中遅いペースでの精神的スポイルが大きいので、マイルは持たないとまでは言い切れない。ただ、この次のNHKマイルCは近年どんどん底力不要化が進んでる条件なので、折り合いはカギ。
 気性もふくめて14以下が万全の能力発揮できる土俵では?

13着:ショウナンタレント −
 スローペースにした張本人、的叩かれ方をしてますが、まったくこの馬を買う気なかった&逃げることすら危ぶんでいた立場からフォロー(笑)。
 はっきり言って、この馬は一番自分の力を出せるLAP踏んでたと思う。これ以上速いLAPで戦える素地はこの馬の戦歴からは見出せない。高速平坦経験皆無の逃げ馬がここは、かわいそうな条件。
 もちろん、G1なんだからとにかく前で勝負する姿勢を見せて欲しかった、という感想は(>私も)持って当然だが、「今まで一度も見せていないものを、ここ一番でも見せなかったからといって、ヤネを責めるのは酷ではないか
という気がします。まあ、ヤネの性格からも博打打つよりは馬本位を優先する人だし。
 私自身は、コメントでちょっと書きましたが、○▲つけた2頭がなんだったら逃げてくれてもいいとか思ってました。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://app.blog.eonet.jp/t/trackback/347491/13385889

桜花賞回顧を参照しているブログ:

» 桜花賞 結果 【大外でもダイワスカーレットが??!アンカツが史上4人目の桜花賞連覇!】 (競馬予想ブログ 複勝馬券生活)
2007年4月8日(日) 2回阪神6日
11R 第67回 桜花賞(G1)
サラ系3歳 1600m 芝・右 外
牝(指定) オープン 定量
本賞金: 8900、 3600、 2200、 1300、 890万円 発走 15:40
天候:晴   芝:良 [続きを読む]

» 今更ですが回顧【桜花賞・回顧】 (勝ち逃げできないシンドローム)
★いつも応援ありがとうございます★

ウオッカが断然人気に答えられなかった桜花賞から二日が過ぎてしまいましたが、簡単に回顧しておきます。理想の描き方とは異なったものの、馬券は美味しくいただきまして、運に恵まれたレース結果でした。

2007.4.8 阪神11R 第67回桜花賞(G?) 芝8F 良1着 ダイワスカーレット ▲
・・・最後の直線の駆け引きから、アンカツ思い通りの勝負に持ち込めたようです。スタートでショウナンタレントが行けなかったことが、多分に影響してのスローの展開。今年のアンカツはとり憑かれたように絶好調です。並ばれないようにするために、並ぶ前に突き放したといった記事も見ますが、並びにいったところで、直線で2度は馬体をウオッカに寄せにいってますよね。非常に際どいですが、このあたりがファインプレーなんでしょうか。デビュー戦が10Fということからも、オークスでも主力に間違いないでしょう。
阪神8F(1.1.0.0)桜花賞1着 チューリップ賞2着0.0差

2着 ウオッカ ○
・・・四位ジョッキーのコメントからは具体的敗因が述べられてませんが、思い当たるところはあるはず。強いことには変わりなく、アンカツに旨くやられただけで、勝馬とは反対に、こちらは不運でしたね。オークスではどんなオッズバランスとなるのでしょうか。興味あります。
阪神8F(2.1.0.0)阪神JF1着 チューリップ賞1着 桜花賞2着0.2差

3着 カタマチボタン ◎
・・・ショウナンタレントが遅れたので、展開はイメージと異なりましたが、なかなか粘り強い馬でした。直線に入って、もう余力のないアストンマーチャンが前方に入り、前がはっきりと開かなかったことが残念でした。一瞬開いたとも見えましたが、その時は動けなかったのでしょうか。バテずに堅実に走る馬ならば、もう少し楽に3着だったかもしれません。まあ、それでも3着だったでしょうが。
阪神8F(0.0.1.0)桜花賞3着0.8差

7着 アストンマーチャン △
・・・パドックでの入れ込みで燃焼しちゃいました。というか、やはりスプリンターなんでしょう。京都の短距離ならトップクラスに思います。完成度が高いので、将来的には何とも言えませんが、秋には京都マイルの大きいところでも勝負になるのでは・・・。
阪神8F(0.1.0.1)阪神JF2着0.0差 桜花賞7着1.2差

8着 ハギノルチェーレ △
・・・まあ、可もなく不可もなくといったところ。ある程度早めに動いたようですが、私の理想とは違ったようでした。
阪神8F(0.0.0.2)阪神JF9着1.1差 桜花賞8着1.3差

4月は幸先の良いスタートがきれましたので、このリズムを継続させたいものです。

[続きを読む]

コメント

きょうらすかるは差みたいな分割されたみたい…

タレントは、きんせんか賞で逃げたときはテンを12.1で入ってるんですよね。それを考えれば最初ポーンと出てもいいような気がするのですが・・・。まぁ確かにこの騎手は博打より馬優先主義ですからね。テンでもたついた瞬間にハナは諦めたんでしょうね。1・2着については位置取りの差以外なにものでもありませんね。ウオッカは、勝負どころで早めに動く騎乗は厳しかったと思いますが、4・5Fの緩んだところでもう少しダイワを意識した競馬出来なかったですかね。2〜3Fにダイワが脚使ったのを、ウオッカは4〜5Fでチャラにするような・・・終いに響く可能性はありますけど、勝つためには5Fまでが勝負だったと思います。

ブログを応援しに来ました!私のサイトもよろしく。以前は、28位でしたが操作ミスで消してしまいました(涙再出発です。一緒に上位に行きましょう!相互リンクしませんか?nori12218@yahoo.co.jp

>がいーじさん ども、毎度です。 正解の確認しようのない話ですが、一応論議としてコメントしますね(笑)。 ショウナンタレントについては、展開重視の見方からは「ハナ切らないでどうする」ということになると思うんですが、LAP派としてはこの馬が34秒前半で競馬する、というのは基本的に考えられなかった、ですね。仮にこの日のレースで、テン取りに行って取りきったとしたら、3つ目から12秒台に落としにかかったような気がします。 どちらかというと、ハナに拘るより「Hペースの戦いに持ち込みたくない」印象受けました。ゆるっと行って、上がりの脚の引き出しに賭けた、というのは私は「アリ」かなと思います。タキオンですし。 個人的には、Hラップ慣れしたJF組相手に高速道中勝負挑むよりは、アリかなという気がしました。 ウオッカのほうですが、ウオッカどうこういうよりも、ダスカが上がり33.6使って来てるのが・・・。前の馬にこの脚使われたら、「3Fの脚VS4Fの脚」勝負では結果的に勝ち目なかったと思うので、4・5Fあたりで「動くか、上がり3つ勝負に徹するか」で後者をとったのは間違いとは言い切れない気がします。 動くなら、ダスカと一緒に上がっていくべきだった。そこで動かない以上、(>道中が速くなるのを祈りつつ)上がり3つ勝負に賭けて末脚温存は、それなりに正解じゃないかなと。 ここまでダスカに速い上がり使われてなければ、ダスカが瞬発力もあるタイプでなければ、ロングスパート気味に動いて上がり4Fの脚で対抗するテはあった、といえると思うんですが、相手が最後の1Fまで止まってないですから。 と、いいつつ、両馬ともけしていい騎乗だったとは思ってないですし、この2頭以上に4・5着馬はもったいないと思ってるんですが(笑)。四位・先生はやたらと叩かれてるけれど、LAP好きの目から見ると「そこはそれほど悪いとは思わないけどなあ」という気分です(笑)>綾香さん はじめまして、コメントありがとうございます。 そちらにもお邪魔させていただきました。 せっかくお誘いいただきました相互リンクの件ですが、ブログ事業者がアフィリ禁止を規約にしております関係上、以前にもアフィリ・商用を前面に押し出されたブログさんからのお申し出はお断りさせていただいたことがございます。 誠に申し訳ございませんが、そのような理由でご遠慮させてくださいませ。せっかくのお誘いを、申し訳ございません。

コメントを投稿