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私観騎手論 Feed

2005年7月28日 (木)

新潟王・カツハル

カツハルが新潟で爆発している。
先週土曜5勝、日曜3勝の固め打ちで、その前の週が土日とも2勝ずつで早くも今開催12勝である。

もともと技術面で小回りコースよりも広いコースのほうが持てる能力を発揮しやすいタイプ(表現に気を使ってみた)なので新潟は合っているようである。
東京よりもさらに新潟のコースが彼の感性にフィットするようで、おぼろげな記憶だが改装した年の新潟リーディングがカツハル。何かのインタビューで「改装新潟コースは自分の感性に合う」ような内容をコメントしていたような記憶がある。武と違って理路整然としたコメントでなく、終始感覚的な「本人にしかわかろんやろ」という表現がカツハルらしかったが。

実際、今年の成績で、
 全体 51−53−43−366 連対率20.3%
 新潟 12− 6− 0− 26 連対率40.9%

改装後の通算で、
 全体 371−353−303−2665 連対率19.6%
 新潟 80−62−38−361   連対率26.2%

と、新潟を得意としているのは成績に現れている。
で、その理由だが、
� カツハルが新潟コースの特性・勝ち方を掴んでいる。
� 何も考えていない乗り方に、広く長い直線コースが合う。
� ノリが北海道にスープカレー目当てで行ってしまい、エビあたりも行ったり来たりなので馬が集まる。

というところであろう。で、これに加えて、今年は
� ヘコトミがエージェントを変えた関係で、カツハルにいい馬が廻りやすくなった。特に、新潟はノリ・エビが常駐しないため、そのエージェント的には新潟の騎乗馬は「カツハルを第一優先」に廻している。
という噂がある。
先週・先々週は特にヘコトミが休養・復帰で彼の馬がカツハルにどっと廻った事情もあるようである。

で、今週当りからはその手の有力馬が本来のヘコトミに戻るようなので、「今週からはカツハルではなくヘコトミだ!」ということになる、のだろうか?

ヘコトミの新潟改装以降の成績は、
 全体 569−514−468−2442 連対率 27.1%
 新潟 118−87−85−355  連対率 31.8%
と、こちらも新潟はお得意である。
まあ、かつて、「ボクとか岡部さんは増沢さんと違って広いコースのほうが合っているから」とコメントしたように、『道中勝ち負けに意地汚く拘らない』ヘコトミ先生にとっては向いたコースかもしれない。

さて、どっちを買ったものか?

カツハル、新潟だけは開催リーディング取るように!!

個人的には、一芸のあるジョッキーのほうが好きだ。


ちなみに、中館は新潟ではイメージほど逃げず差しを多用し成績も悪くない。ただ常に武並の過剰人気。特に新潟では、逃げ・先行馬に乗ったら蹴飛ばし、差し馬に乗ったら買いくらいに思ったほうがよい。
吉田豊も、新潟は合うクチ。あとは大西。
この辺を出し入れすれば新潟は当たるんだろうけどなあ。

しかし、あれだね。関東在住が長かったせいで、視点が関東に偏ってるなあ。小倉や関西の騎手については語れないもの。

2005年7月12日 (火)

ポストサンデー時代の騎手

サンデー産駒が今年の2歳世代からは半減、来年はいよいよいなくなってしまうわけだが、そのポストサンデー時代の騎手の勢力図はどう変わるだろうか?

その前に、まずは種牡馬というか、馬の側から見てみる。
1)サンデーの子供(ダンス・スペシャル)の産駒
2)サンデー牝馬の一流馬の仔
3)その他(特に気になるのは輸入牝馬+輸入種牡馬)
4)外国産馬

社台次第、という話はあるが。サンデーを付けていた一流牝馬がそのままダンス・スペシャルという路線は多いだろうし、ここから何頭かは一流馬が出るだろう。
それに対抗するのはサンデー一流牝馬の出す仔、サンデー牝馬と合う種牡馬は?、というところ。あとは間違いなくここ数年低迷した外国産馬が勢力を巻き返してくると思うが。

さて、本題。騎手について。
まず、かなり自信を持って断言できるのが、
「武豊の成績は下がる」
であろう。

TSS(Take-Sunday-Special)とでもいうべき武にしかできないお得意の戦法が使えなくなる、というかその戦法に合う馬がいなくなってしまう。武がここまで特別の存在になったのは、「サンデーの乗り方」を他の誰にもできないレベルで習得したことの恩恵が大きい。
もちろん、この男のことだからそうなればそうなったで、次の「乗り方」をすぐに見つけるであろうことは疑いないが、一時、「次の乗り方を模索する工夫の時期」が発生し成績を落とすだろうことも、また間違いないと思われる。
サンデー旋風が巻き起こり始めたころから、武が自身の騎乗スタイルを(上がり勝負に対応してか)「後ろ寄り」に意識的に変え始めたのは事実だと思う。同じことが(今度は「前寄り」にシフトするのではと思っているが)また起きるんじゃないかなあ。

レース展開自体も、今ほど「スローの上がり勝負」ではなくなるはず。というか、そういうレースは今後も多いだろうが、今までなら「サンデーが差した」ところが、前で残るケースやサンデーの切れに屈したズブ目の差し馬が届くケースが増えるだろう。

ということで、武が成績落とし、レース展開が変わる中で成績をあげそうな騎手を予測してみる。

1)武と持味がかぶらない騎手(追える系)
 アンカツ・岩田
 「折り合って切れ活かす」重視から、「ズブい馬を叩き出す」へシフト起きそう。

2)得意な騎乗スタイル面でメリットを受ける騎手
 中館・横山典・藤田
 「前で勝負できる」・「肝くくって構えられる」強みが生きてくると思うし、ノリさんに至っては単純試算でG�を勝ちまくる勘定に!(爆)

3)外国産馬を主力とする馬主とパイプの太い騎手
 福永・武
 いや、マジでエイシン軍団は要チェックと思います。

逆に、いまひとつ成績を落としそうな騎手は、

1)理論派で今のサンデー中心競馬に対応している分だけ、切り替えに苦労しそうな騎手
 四位・蛯名

2)「お手馬」のシフトで「次」を探す武に有力馬騎乗機会を持っていかれてしまう騎手
 自粛(つか、わかりません。どのへんだろう)

というところか。

買うべき騎手・まとめ

上位騎手についてコメントが終りほったらかし状態だが、ローカルに入り中堅どころもちゃんと見ておいたほうがいいと思うので再開してみます。その前に、まとめとして。

買う・買わないの観点からみた騎手評価

1)買うべき騎手
 馬の側に問題がなければ、とにかく買っておきたい騎手。
 岩田・内田博・吉田稔・川原・ペリエ・デムーロ・デザーモ

 JRA所属の騎手が一人もおらん。「JRAの騎手はあてにならん」と言ってるようなもんだ(そうなんだが)。
 問題は、岩田・外人ビッグ3あたりは無条件に過剰人気になっている点である。大御所・武あたりと絡めて馬券上「誰をとり、誰を捨てる」かきちんと馬券技術が必要だろう。

2)注意して買うべき騎手
 技術的にも一流騎手だが、けっこう頻繁に無様な失敗をやらかし精神衛生上大ダメージを与えてくれる騎手。馬側の評価が「買い」なら無理に切る理由はないが、人気次第なら割り切って消したい、馬に魅力なければヤネを気にして抑えないほうがいい(それで来られる分はあきらめる)。
 安藤勝・小牧太・四位・蛯名

 中央に移籍して色あせた感のある二人(特に小牧は小○太化してるような)と、本当ならトップにたって武をおびやかしていいはずのポジションの二人。

3)勝負どころで狙って買うべき騎手
 人気に関わらず、大舞台・勝負レースで「勝負にいける」騎手。穴狙いの軸に最適だが、人気でも受けのレースだとモロくて買えない。
 横山典・藤田・後藤・池添

 2より技術的には下っぽいが、穴党的に本命つけることが多くなるのがこのタイプ。

4)自分の型でなら勝算を立てられる騎手
 馬の個性が自分の得意な型に合っていれば、穴をあけてみせるタイプ。反面、苦手な馬ではやらかすリスク大。
 中館・村田・二本柳・和田・武幸

 ある部分では「ヘタ」としかいえん弱みを持ちつつ、強みでは勝負できるタイプですな。

5)与えられた仕事はきっちりこなせる騎手
 なので、注文はうるさいが能力はある馬や、展開有利の局面ではきっちり馬券に絡んでくる。
 本田・大西・佐藤哲・芹沢・秋山

 普段は全然足りない馬や個性のない馬に乗ってて勝負にならないことが多いが。

6)ハマればの爆発力はある騎手
 ハマらなければ大惨敗が背中合わせに存在します。
 熊沢・江田・田中勝・吉田豊・角田・安田康

 ちなみに、「常に狙っていて、狙いをあわせられるかどうか」のタイプと、「何も考えてないので、振り回したバットに当たってくれるかどうか」の二通りいます。あえてここでは分けませんが(笑)。

7)武
 このヒトは、別のカテゴリになります。
 ・武が1着
 ・武がヒモ(2・3着)
 ・武が消える

 そりゃ一番くるんだけど、「武が1着」パターンの馬券を取っても、そうそうトータルプラスに持ち込む自信はない。
 「武が消える」で大きいところを狙いつつ、「武がヒモ」をどれだけ上手に拾って凌ぐか、そういうスタンスかなあ。
 「武が1着」の馬券は、とれなくていいよ、強調しとく。

8)福永
 このヒトも目下別カテゴリにしたいなあ。
 「有力馬主さんにかわいがってもらっており、いい馬が集まっている」のはまず気をつけておきたいひとつ。
 「技術的には、まだまだ未熟な部分が多い」これも要注意。

 何度か書いた、「強い馬で見下ろしの競馬させたら安心してみてられる」(シーザリオのアメリカンオークスもそうだね)のと、「ちと足りない馬でやらかす」のとが目下共存。
 G�勝ちは、今後も多いと思われる。いい馬に乗ってくる機会は多かろう。今後どれだけ成長するか一番の注目騎手だろう。
 将来的には、かつての「武・河内の時代の南井のポジション」だと思うんだが。

9)ヘ○○ミ
 このヒトこそ別カテゴリである。
 「競馬は馬術競技とは違う」という観点から、とにかく「買わない」ことをオススメする。

2005年4月28日 (木)

私観騎手論10・田中勝春

一応上位から書いてましたが、思いついたときに、思いついた人で。

田中勝春

1.純粋に「馬に乗る」という職能を果たす技術:Cクラス
 まあ、Bでもいいんだけど、イメージ強調するためCにしてみました。馬に乗ることを、車の運転の技術と例えるなら、純粋な技術は高いのだが、「ヘタというのは違うけれど、助手席に乗っていると怖い」タイプのように思える。
 競馬マンガの主人公の必須スキル「馬を気持ちよく走らせる」は、もっていそうだ。ただ、前提条件として「他の馬(騎手)と、レースの中で」という枕がかけているようで、人馬一体快心の勝利と、バラバラでグダグダの惨敗が入り混じる。
 自分と自分の馬のことで精一杯で、「敵」に目を配る余裕がなく、簡単に不利受ける印象。

2.「レースに勝つ」という成果を効率的に出す技術:Cクラス
 そんなもんで、「かけひき」・「戦略」の類は期待できない。「馬場」(サクラプレジデントのダービーなんか)など、外部要因には日本一無頓着な騎手といいきれる。
 「馬を気持ちよく走らせる」スキルは所持していそう、と書いたが、正確には、「自分が気持ちよく馬を走らせることができたかどうか」に左右されるタイプと言ったほうが適切かも。
 エアシャカールなどはまともに走らせることができんかったもんな。バランスオブゲームでのレースのように、うまく「(自分も馬も)気持ちよく走らせられれば」爆発力あふれるレースを披露することも、ある。

3.「プロスポーツ」として買い手に納得のいく商品を提供する技術:Bクラス
 ある意味ではA。キャラが立ってる分、買い手としては勝っても負けても納得できるのではなかろうか。
 小島太引退後、「馬券オヤジに『ヘタクソ』と怒鳴られるのが日本一似合う騎手」の座は彼のもので揺ぎ無い、同時にそう怒鳴った馬券オヤジが懲りずに次もまた買ってしまう点でも立派な小島太の後継者である。
 後藤が「ちょっと空回り気味の神経質なショーマン」であるのに対し、カツハルは「貴重な天然」。このキャラは大事にしてほしい。

馬券上の扱い
 というわけで、馬券上の信頼性はありません。ないのが持ち味。
 グレードのつくレースで人気になっていれば喜んで消し、一般戦で人気なければ「ハマる」ことに期待してみるもよし。
 新潟(特に芝)はコース形態上の理由か、カツハルの生理に合うようで有力馬が集まりやすい(エビあたりが北海道だったりして)こともあり「買い」。
 「・・・騎手」シリーズで、ヘコトミのエージェントが替わった関係でそちらから有力馬が流れると書かれていた。ちょっと東京開催で注目かも。

2005年4月 1日 (金)

私観騎手論9・四位洋文

四位洋文

1.純粋に「馬に乗る」という職能を果たす技術:Aクラス
 巧いだろう。タイプ的にはアンカツを始めとする地方型の騎手とは対極に位置するように思う。よくいえば、折り合いにたけたスマートな騎乗技術の極地、悪く言えば中央流のお行儀のいい教科書的な上手さ、というところだろうか。
 地方騎手に技術的な質問を受け、3時間懇切に技術論を語った、というエピソードからも、真摯に競馬を追及しようとする姿がうかがえ好感が持てる。

2.「レースに勝つ」という成果を効率的に出す技術:Bクラス
 一流である。勝つことに対する執念も感じられる。
 減点材料は、「真摯に求道」であるがゆえに、きれいに自分が納得する勝ち方を追及しようとしすぎることだ。
 昔、野平祐二がスピードシンボリ二度目の有馬のときに、「外を回っても勝てる力のある馬なのに、ウチを突くなど馬に失礼なことをした」と悔やむ発言をしていたが、四位を見るたびにこれを思い出す。
 ミスター競馬らしい自分の美学に対するこだわりの台詞だが、仮にそうして外を廻して負けたら、ファンは怒る。たまにはいいが、毎度自分の美学と心中繰り返されては、そうでなくともここ一番の馬券を買う側にとってのの勝負レースでやられてはたまらんと思う。

3.「プロスポーツ」として買い手に納得のいく商品を提供する技術:Bクラス
 十分合格点には達している。たまに2・3着争い、3・4着争いの最中に「勝ちはなくなった」とばかりに「やめて」しまうことがある。そういう馬券も売っているのだから、やめていただきたい。
 対マスコミ・対ファンという点では、よくやっているのではなかろうか。
 
 このままでは、「いいアニキ分」として永遠の二番手で終わりそうだ。本来ならこの人が打倒武であがってこないといけないのだが。

馬券上の扱い
 武がいないところで買い。
 かつての岡部同様、「今回はヤラズ」に注意。(理論はだからか、普段乗らない)関東遠征は×。特に東京はヘタクソ。
 極端な脚質の馬、極端な馬場での騎乗はマイナス。

2005年3月31日 (木)

私観騎手論8・安藤勝巳

安藤勝巳

1.純粋に「馬に乗る」という職能を果たす技術:Aクラス
 中央移籍前後は「超」とつけたかった。今年はアタマからスランプ気味で、本年勝数順に評価していくとこの順番まで登場しなかったのがさみしいところである。ようやく先週あたりから復調みせてはいるが。
 技術に戻ると、やはり超一流である。ただ冷静に見て、「折り合い」面にはやや難があるようだ。中央ずれしたのか以前ほど「押さえ込む」ケースは少なくなったが逆に、「持っていかれてしまいパッタリ」が目立つようになった。しまいの追い比べが持ち味の騎手が、競り負けるケースも多々見受けられるようになり、痛し痒し。
 ヘタに折り合いに神経つかうより、本来のスタイルと思われる抑えるときは力づくで抑え込んで、しまい追いまくる、のほうが好結果をもたらすのでは、という気がしている。もっとも、このクラスの騎手だから、そうされるとまた不満にも物足りなくも思えるだろうが。

2.「レースに勝つ」という成果を効率的に出す技術:Aクラス
 武のような多種多彩・奇手奇策系の戦略ではなく、いくつかの汎用性の高い戦術を使い分ける職人型の名手という印象。常に自分で勝つレースをしようとする姿勢は関東の騎手に見習わせたい。(ヘコトミとかマケハルとか)

3.「プロスポーツ」として買い手に納得のいく商品を提供する技術:Aクラス
 ひとくくりで「中央の騎手」・「海外・地方の騎手」とわけたくはないが、アンカツを基準にするとほんとうに分けたくなってくる。「騎手としてどうすれば客を満足させられるか」と、「どうすれば勝ち星を増やせるか」を正しく両立させている数少ない騎手である。
 このへんの意識が欠落しているヘコトミや、勘違いしている藤田、自分の求道に夢中な四位あたりとは違うところだ。

なんとなく、根拠なくなのだが、引退がそう遠くないような気がする。スランプとか、勝ちへの執念が薄れたとか、言われるようなことも感じないではないが、もっとこう、「競馬に乗ることが前ほど楽しくなくなっている」気配みたいなものが感じられてならぬ。なぜそう感じるのか不明だが。

馬券上の総合評価
 基本的には「買い」でよい。大レースよりむしろ条件特別くらいがお勧め。G�などでは過剰人気だし、以前ほど「大舞台での勝負強さ」を感じなくなってきている。一発やりそうな怖さは池添あたりよりも薄れた感あり。
 気性に問題抱えた馬では、評価落としたほうがよさそう。武・四位あたりで好走してきた馬への乗り替わりでははずし、逆にこの二人で掲示板がやっとくらいの馬への乗り替わりは買う。この出し入れでどうだろうか。

2005年3月26日 (土)

私観騎手論7・蛯名

蛯名正義

1.純粋に「馬に乗る」という職能を果たす技術:Aクラス
 上手い。特にどこの技術がという飛びぬけた印象はないが、それは苦手分野がなくまんべんなくすべての技術で一流水準に達している裏返しといえる。
 地味で個性にかける嫌いはあるが、技術そのものは申し分ないと思われる。
 批判点をあげるなら、にしては「出遅れ」が多かったり、なんにもできないままあっさり負けるケースが多すぎることだ。

2.「レースに勝つ」という成果を効率的に出す技術:Aクラス
 「レース戦略」というくくりでは武についで日本人騎手ではNO2と思われる。晩年の岡部が自分の立てたレース戦略に体がついていかないと思えるケースが見えたが、エビの場合「いま違うこと考えてました」さえやらなければすでに岡部以上であるのだが。

3.「プロスポーツ」として買い手に納得のいく商品を提供する技術:Cクラス
 ちょっと辛すぎか。
 「信頼できる騎手」ではある。その点にだけ限ればAクラスで問題ない。この人の場合、レースによって別人になることがあまりにも問題。「いま違うこと考えてただろ?」と突っ込むしかないような無様な(トップジョッキーにあるまじき)騎乗がよくある。
 あとは、ちょっと地味すぎ。印象的なレース振り・スタイルがないんだよな。しゃべりで貢献・盛り上げる部分もなし。エビの印象というと、「眉毛」・「ステージチャンプでの勘違いガッツポーズ」くらいしかない。マンハッタンカフェなんかのG�勝ちでも、地味に上手く乗って勝ったなという印象になってしまう。トロットスターのSSとか、すごく巧く乗って勝ったレースはいくつもあるんだが、イマイチ印象が。
 この人が岡部の後継にならんとしょうがないと思うだけに、魅せ上手になってほしいのだが。

馬券上では、いつ発動するかわからんESPは覚悟して、まあ買ってよい騎手。意外と過剰に人気になることも少ないし、中穴程度の人気の馬を持ってくることも多い印象がある。

2005年3月11日 (金)

私観騎手論番外編・岡部

岡部 幸雄

引退しちゃいましたよ・・・。

もはや評価とかしても馬券に役立たせることはないのね。

まず、岡部の名前を冠したレースの実施について、大賛成です。それだけ報いてあげるべきだと素直に思うのよ。

いまさらなつかしんでこの偉大なジョッキーを褒める必要もないし、あまりコメントする気分になれない。だから、関東の後進ジョッキーヘ。

「岡部優先主義」とか「岡部のせいで競馬がおもしろくなくなった」とかいろいろ言われもしたけれども。それだけ競馬への影響力が大きい騎手だった。自分は、「岡部は全部買う」「岡部は絶対買わない」的な馬券スタンスはなかったので、「岡部の功罪」を「買う・消す」両面から楽しんでた。
それまでなかった、あるいはあまり表面に出す人のいなかった「ある色の競馬のおもしろさ」をわかりやすくファンに提供してくれた人だった。
だから、「岡部とは違うおもしろさ」なり、「岡部を発展改良したおもしろさ」なり、新しいおもしろさを提供できる騎手が、後に続き受け継いでほしいと思う。
実際はもう何年も「関東リーディング」は岡部ではなかったのに、未だに自分の中では「関東=岡部」は崩れていない。
それを崩すジョッキーが出てきてほしいと思う。

ノリさん・中館・後藤あたりがそういう意味では色を出しているけれども、今のところ「チャンピォン」にはなれない方向の色だし。
エビナ・善臣・カツハルあたりは成績はともかく、どっちかちうとマイナスの色が目に付くし。

頼むよ、ほんと。でなきゃ、岩田あたりに関東に所属してもらうしかないやないの。

私観騎手論6・中館

中館 英二

1.純粋に「馬に乗る」という職能を果たす技術:Bクラス
 とにかく前に行ってナンボの人。本人が自分の芸風を自覚しているため、だいたい行ってくれる。中館に乗り替わりは基本的に「今回は行かせる」とイコールだろうし。
 逆に控えると不安大。ただ、中館の穴は大部分が「差し」によるもの。人気薄を持ってくるときは逃げ馬よりも差し馬に限る。逃げ馬で中館らしい勝ち方をするときは、たいてい上位人気の場合と思ってよい。人気薄の逃げ馬+中館は回収率上得策でない。ある程度前に行く馬で中館、というだけで力の足りない馬を買うのは禁物。

2.「レースに勝つ」という成果を効率的に出す技術:Bクラス
 とにかく「行く」というだけでも、周囲にそう印象付けているだけでも、競馬というスポーツ上正解でしょ。絶対的に自分の強みを出せる型をひとつ持っている。それ以外ではそれほどでもない。イメージのとおり。
 前述したとおり、差し馬で結構穴をあけるのは技術より勝ちにいく姿勢の成果と思われる。
 馬券上は取捨判断しやすい騎手だ。

3.「プロスポーツ」として買い手に納得のいく商品を提供する技術:Aクラス
 型を持っている騎手の強み。買っている側からすれば、まず行ってくれるし、その点では期待を裏切られることのない騎手である。自分の「色」を客にどう売るかを誰よりも理解している、客からみてわかりやすい「プロ」である。

ほかに中館といえば、「営業マン」として有名。また、積極的にローカル遠征して勝ち星を稼ぐ。そういう姿勢を軽蔑するような他の騎手のコメントをよく目にするのだが、自分は評価したい。繰り返すが、自分の色をどう出すか、何が自分に求められているかを理解しているプロ、なのよ。
だいたいが、「俺もいい馬にめぐまれれば」的な発言がこれだけまかりとおる競馬界はおかしいよ。勝負の世界だろうが、「勝算を上げるための勝負の前の準備」を怠ってプロなんて言えるかって。どんないい商品開発しても、売ってナンボやねんから。
中館と逆方向で、「俺は頭下げて乗せてもらわなくても、これだけ勝てるから」って言えるだけの成績残してれば、それはそれで立派なプロ、と認めるけど。かつての田原がその領域に達してた時期あったかな。晩年はクチだけになってしまったが。

結論
 ローカルでは武なみの過剰人気なので、基本的には消し。
 買うなら、人気の逃げ先行馬、人気薄の差し馬。
 今回中館起用で「行く」転換はかる馬は消し。行ってはくれるが、残れないことのほうが多い。たいてい過剰人気する分効率悪い。

2005年3月 5日 (土)

私観騎手論5・福永

アップするの忘れたね。
福永祐一

1.純粋に「馬に乗る」という職能を果たす技術:Bクラス
 まだ買うときに「ヤネ:福永」でびみょーに不安がよぎる。個人的印象としてはピースオブワールドあたりから、「人気馬の競馬ができるようになったなー」という感想をもっているのだが、まだまだ不安だらけ。
 どっちかというと、前に行く分には馬の力相応に走らせられる、という印象。ダイワエルシエーロのオークスなどは思い切って成功したクチだし、メイショウボーラーのフェブラリーは落ち着いて一番強い馬に乗る仕事をした感じ。
 安定感がないのは、後ろから行く場合か。うちを突いて詰まったり大外ブン廻して届かなかったり、ちぐはぐなケース目立つ。とはいえ、福永のよさ・らしさは(今のところ)後ろから行くときに出ることが多い。

2.「レースに勝つ」という成果を効率的に出す技術:Cクラス
 無難に合格点、今後経験を積み重ねての成長に期待、というところ。
 ただ、将来的にもココを売りにする騎手にはならないように思う。親父が「天才」で「名工の鍛えた日本刀」なら、息子は「無骨だが使い込まれた料理包丁」という感じ。

3..「プロスポーツ」として買い手に納得のいく商品を提供する技術:Bクラス
 これは評価できる。マスコミへの対応・ファンへの露出などは好感持てるし、若手騎手の見本。あとは馬券親父へのアピールだ。

 同じ二世でも、武とはかなり異なる。武が「偉大な父親」の影響力も周囲のプレッシャーも全部したたかに自身の成長の階梯として利用消化しきったのに対し、福永は自然に(当人の努力苦労はあったろうが)「父親とは違う自分」を周囲に認めさせ位置を確保したように思われる。
 武のような「たくましさ」がない分、「華やかな第一人者」にはけしてなれないのではないか。河内と南井の中間的な位置、関西の3番手騎手というあたりの位置に落ち着くのではとみている。

馬券上の扱い
 前に行く馬では馬の人気どおりの評価でよかろう。
 後ろから行く馬の場合は、「ハマるかコケるか」の一か八か的な評価が必要。
 今のところは、だが、(技術上の)割引も必要。